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南木曽ろくろ工芸協同組合2014年12月20日

南木曽ろくろ工芸協同組合の皆さんと、信州カラマツと木曽ヒノキを使った器を作ります。

長野県産針葉樹の利用を図る目的から、平成17年に設立された針葉樹家具開発研究会に、デザインアドバイザーとして参加したことをきっかけに、信州カラマツに初めて触れ、信州カラマツを使ったものづくりに関わってきました。研究会に参加した当初は、カラマツの赤みがかった力強い木目に愛着を感じながらも、その市場展開については正直なところ半信半疑、ここまで継続してこられるとは思っていませんでした。当時からお世話になっている、カラマツ家具を得意とする職人さんの工房では、今年に入ってからの仕事の大半がカラマツを使ったものだそう。オーガニックコットンブランドのメイドインアースと開発したオリジナルベッドや子どもイスも、この信州カラマツとアカマツを使っています。

一方、器には堅い広葉樹が使われることがほとんどで、カラマツをろくろで挽くことはありません。南木曽の木工芸の歴史の中でも、カラマツを器に使うことはまずないそうです。冬目と夏目の堅さの差が大きく、ヤニがあり、ろくろ仕事には不向きかと思われるカラマツですが、試しに挽いてもらった小さなお椀は、それは美しい仕上がりでした。天然カラマツの目の詰んだ木目のゆらぎは、マツならではの親しみやすい赤みと相まって、何を盛りつけても美味しそう。器のデザインをしながら、あれこれ料理が浮かびます。さらっとしたパスタのソースも中央に品よく納まるように、注意深くカーブを描きます。

和食に限らず、現代の家庭料理に広く使える平皿、大皿、お椀などの器の他、お弁当箱や花器などを作っていきます。木曽ヒノキも使っていきます。

12月5日〜17日まで、青山スクエアにて、特別展『信州南木曽の木工芸 伝統の深さと匠たち 』が開催中。信州南木曽の伝統工芸品が展示販売されています。昨年、この展示会で手に入れた拭き漆の汁碗は、毎朝の味噌汁で酷使され一年経ちますが、最も強い仕上げと言われる漆ならではの安心感があり、使うごとに本物の確かさを感じます。おすすめです。