サンゴのようなクライミングホールド
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ピアノスタジオ兼ITコンサルティングオフィスの、インテリアデザインをしています。
オーナーの一人は、スペインと日本を中心に活動しているピアニスト。
これまでの活動のうち、スペインのカタルーニャ地方での10年間をおさめた、
写真アルバムを見せていただきました。
カタルーニャ地方と言えば、まばゆい太陽と白い街並み。
ピアノスタジオを訪れる人たち、特に子どもたちに、
「スペインの音楽とともに、その空気も伝えたい」というオーナーの希望で、
スタジオとオフィスの交わるスペースに、
カタルーニャ地方の白い石壁をイメージしたクライミングウォールを作ることにしました。
壁に取付けたホールドと呼ばれる突起をよじ登る、あの壁です。
ホールドは函館のホールド工房「バッドホールド」に特注します。
写真は、「白サンゴのような自然な色と形で」というリクエストで作られた試作品。
やさしい色合いといい、乾いた質感といい、地中海性気候の空気そのもの。
（地中海サンゴは、実は赤いのですが…。）
型に流し込んで成型されるこのホールドは、
クライミングに適した形状の石を探し出してきて、
その本物の石からメス型を起こしています。
下高井戸駅を降りてすぐに位置するスタジオ兼オフィスには、
クライミングウォールの他に、「空色の穴蔵」や「紺碧のタイルカウンター」
「足場板の階段」など、オーナーとのやりとりから生まれたデザインアイデアを、
随所に散りばめる計画です。完成は8月。
そうそう、ここでは日本全国の美味しいお味噌も量り売りしています。
スタジオ兼オフィスでなぜお味噌？
斜め向かいの馴染みのお味噌屋さんが店を閉めると聞いて、
つい？後継者になってしまったという人情味あふれるオーナーのお二人は、
商店街を歩けばあちこちの店先から声がかかる、街の有名人です。
