樹齢300年の青森ヒバのまな板
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NPO法人パーマカルチャーネットワーク九州の代表理事・松下修さんに
声を掛けていただいて、「森林の市」(林野庁主催)に遊びに行きました。
森林の市は、全国各地の様々な森林の恵みと森林づくり・山村振興に
活躍する人々が集まり、都市住民に森林・林業や国有林野事業に対する理解を
深めてもらうことを目的として、毎年日比谷公園で開催されています。
屋久島地杉のキッズルーム、ヒノキのカンナ屑にダイブできる大きなプール、
小枝の鉛筆やアクセサリ作りーのワークショップなど、
家族で丸一日遊べるイベントです。
そこで目に留まったのが、青森ヒバのまな板。
大きさや厚み、木目が様々なまな板が、たくさん積まれています。
そのなかでひときわ輝く一枚に、私は目が釘付けになってしまいました。
しっかりとした厚み、健康的な色合い、そして目のつんだ美しい柾目。
これはただ者ではないと両手で握りしめていたら、お店の方が、
「そのまな板、樹齢300年超えの青森ヒバを彫刻家の人が使ってね、
その余りで作ったものだよ。まな板にするにはもったいない板だね。」だそう。
即決です。放つオーラは、パワーストーンならぬパワーウッド!
300年分の木の命は、静かで力強いエネルギーに満ちています。
持ち帰って台所に置いたら、そのまわりだけ小さなパワースポットのようです。
7年使った先代のまな板も、抗菌作用のあるヒバだったのですが、
実はあまり上手に使いこなすことができませんでした。
何度か削り直したものの、殺菌のためにと長時間直射日光に当ててしまい、
木口から割れが入ってしまいました。やはり殺菌は熱湯です。
気になる木口のカビは、洗ってから立てて乾かす時に、
途中で一度、上下を入れ替えると生えにくいそうです。
先代のまな板は、割れてカビた木口を切り落として、表面を削り直して、
ひとまわり小さくなったものを、子どものお手伝い用にします。
お手入れ不行き届きのまな板が、ひと手間かけて生まれ変わる、
木のまな板ならではの楽しみです。