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柴田慶信商店の漆菓子器

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20111026_1004937

 

柴田慶信さんとお会いしました。

子どもが生まれてから、お弁当を持って出かけることが多くなり、
かれこれ数年、良い重箱はないかとアンテナを張っていました。

娘の幼稚園の運動会を週末に控えたある日のこと。
息子と二人で電車に乗って、重箱を扱っているお店を数件見て回り、
思い描くようなものはない…とあきらめかけていたところ、
見覚えのある白木のわっぱが、ずらりと目に飛び込んできました。

我が家でも毎日愛用しているわっぱを作る柴田慶信商店が、
秋田から上京し、展示販売をしていたのでした。

しかも、そのわっぱの向こうには、作り手の柴田さんが!

柴田さんは、子どもを呼び止めては、名前を聞いて、
杉のお箸に焼きゴテで名入れをし、手渡していらっしゃいました。
そして、おかあさんに、日本の言葉について、日本の所作について、
気取らない秋田弁で楽しそうにお話されていました。

息子も一膳、大きな文字で名前を入れていただきました。
私もしばし、「おとうさん」と「あぐら」についてお話しました。

作り手と作るものは良く似ています。
こだわりがあるのに、堅苦しくない、
控えめなのに、明るくて存在感がある。
このわっぱは、柴田慶信さんそのものなのですね。

写真は週末の運動会のお弁当。
杉という気取らない材料ながら、端正に仕上げられたこの器は、
これまた全く気取らない素朴なおかずと相性が良く、
お互いに何となく楽し気で居心地が良さそうでした。

 

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